
住宅設備部に所属している佐藤竜史さんは、工業高校を卒業後、迷わず建設業界を選んでゼネコンに就職をします。
その決断の背景には、設備職人として働くお父さんの存在がありました。
「父親が水道や暖房の職人として働いていて、その背中をずっと見てきたので影響は大きかったと思います。同じ仕事に就くことしか考えていなかったですね。」
高校では「建築全般について分かるようになった方がいい」と助言を受け、ゼネコンへ就職をしましたが、実は佐藤さん本来の希望は「水道」にあったと言います。
「ゼネコンで働いていた当時も、関わっていた水道屋さんの作業を見ては『楽しそうだな』と思っていました。
やはり水道を専門にする道へ進もうと、ネットで見つけた新弘設備工業に連絡をして、入社することになったんです。」
新弘設備工業に入社後、佐藤さんは社内の繁忙事情もあって住宅設備部に配属されることになります。住宅設備部は、主に戸建住宅のトイレやお風呂など、水回り設備の工事管理を行う部署です。
ゼネコンでの業務経験はあったものの、佐藤さんにとって戸建住宅の水回りは初めての領域。どういった方法で仕事を覚えたのか、お聞きしたところ
「まずは上司の方々について現場を回って、色々と教えてもらうことから始まりました。周囲の方たちは、『分からなかったら聞いてね』っていつも嫌な顔をせずサポートしてくれます。
これは私が入社した当時も、そして今も変わらないです。先日、職人さんが体調不良で急遽外れることになってしまって困っていた時も、部のみんなが助けてくれました。
ただ、一方的に教えてもらうだけではなくて、『自分でも考えてみろ』と言われて自分で考えて、『これでどうですか?』っていうやり取りを繰り返しながら現場を数多くこなして、知識と経験を身に着けることができたと思っています。」
住宅設備部の仕事と現場を一人で担えるようになるには、おおよそ5年程度の業務経験と、そしてもうひとつ大事なものがある、と佐藤さんは言います。
「少しでも早く仕事を覚えて、早く一人で仕事を出来るようになりたい、独り立ちしたい、という気持ちを強くもっておくことは大事だと思います。
そうした独立心のようなものがあるかどうかで、成長のスピードも変わってきますね。」
新弘設備工業でのキャリアも10年を超え、現在では後輩社員をサポートする立場になっている佐藤さんですが、改めて仕事の楽しさについて伺いました。
「やっぱり現場は楽しいですね。自分で一から設計をして、職人さんと打ち合わせをしながら施工をしてもらって、思った通りに完成した時は大きな達成感があります。
設計の簡単な例をあげると、2階にトイレがあって1階に落とすパイプシャフトまで距離があり、さらに途中には換気など色々な管があって簡単には排水管を通せない、ということがあります。
そこで『じゃあどうやって管をもっていこう』と、建築の元請さんや協力会社さんと打ち合わせをしながら現場でそれを形にしていくことが、この仕事の面白いところであり大事なところだと思っています。


10年以上この仕事をしていても、私はまだまだ分からないことがたくさんあって、それを調べて新しい理解につながったり、初めての発見につながったり、水道は本当に奥深いですね。
水道工事は家づくりの最初から最後まで関わるので、ほかの業種よりも建築や家について詳しくなれると思います。
関わる範囲が広いので理解していくのに時間はかかりますが、その分やりがいを感じます。」
入社から10年以上の時間が過ぎ、佐藤さんが感じる「新弘設備工業の姿」をお聞きしました。
「今の時代に寄り添ってきている会社だな、って思います。建築業界は長時間労働でブラック環境、と言われることもありますが、新弘設備は完全週休2日になって退勤時間も早くなって、昔と比べると本当に変わりました。
会社の上の人たちの考え方も変わってきていて、『働き方に関して、昔と言っていることが違うぞ』ということがいっぱいあります。変化を感じますし、良い方向に行っているんじゃないかなって思います。
私自身も新しいことに挑戦して変わっていこうと思っていて、2025年の会社スローガンがリスキリング(新しい知識やスキルを修得すること)ということもあって、英検の取得を目指して勉強をしています。グローバル化が進んで、仕事の中で外国の方とやり取りすることも出てくるでしょうし、簡単な会話ぐらいはできるようになりたいと思っています。
水道関係の資格は既にひと通り取得していますが、さらに幅広い知識や資格を持てるよう、頑張っていきたいです。」